中耳内ガス換気の過程は明確ではないが、亜酸化窒素吸入で中耳内圧が上昇することによる、耳介後部痛などの報告が散見される。今回、われわれはこれら耳痛報告例の原因につき考察した。聴力が正常な9人15耳を対象とし、亜酸化窒素吸入濃度67%、セゾフルラン濃度2?2.5%の吸入麻酔で調節呼吸下に研究を行った。外耳道圧を測定し、コンプラインスピーク時の外耳道圧を中耳内圧とした。また側頭骨含気蜂巣面積と亜酸化窒素吸入時の中耳内圧平均上昇速度、亜酸化窒素洗い出し時の中耳内圧平均下降速度との関連を検討し、r=0.55、0.73の相関を得た。本研究により亜酸化窒素吸入および洗い出しでの中耳内圧の推移は含気蜂巣面積と相関することが示唆され、麻酔中の中耳内ガス換気状態が推察された。
キーワード:中耳内圧、含蜂巣面積、亜酸化窒素
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ronbun05.pdf
Laparoscopic cholecystectomy(LC) has been widely accepted as an alternative to laparotomy an has many advantages, including short hospital stay and very limited surgical invasion. However, this procedure may impair hepatic function in elderly patients because high pressure is maintained in the peritoneal cavity for an extended period. We observed th effect of pneumoperitoneum on the middle hepatic venous blood flow (MHVBF)in elderly patients undergoing LC. LC patients were anesthesized with inhaled and epidural anesthesia, after which MHVBF was continuously measured by transesophageal echocardiography. MHVBF decreased significantly during a period of high intraperitoneal pressure, and recovery of MHVBF after deflation was significantly lower in elderly patients(65-75 yr), but not in younger patients(24-62 yr). In contrast, MHVBF remained almost constant in elderly patients furing open cholecystectomy,and thus was significantly different from that in patients who underwent LC with pneumoperitoneum. Laparaoscopic cholecystectomy may impair hepatic function in elderly patients because high pressure is maintained in the peritoneal cavity fo an extended period.
(Anesth Analg 2000;90:1198-1202)
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ronbun04.pdf
Winnieによる斜角筋血管周囲法による斜角筋間腕神経叢ブロックを肩の手術に対し行うと作用発現は前腕部を中心にブロックされ、術野まで多少時間がかかりC4レベルに届かないものもあり、ブロックの正確さに影響する。さらに腕全体にブロックが及ぶと術後不安を持つ患者が以外に多い。肩の手術に対しこれらの点を改善する目的、従来の注入方法とベベルの向きを尾側と頭側に半分ずつ注入する腕神経叢ブロックを行った例を比較検討した。広がりを検討するため、造影剤入りの局麻薬剤にてブロック後造影した。不安については術前2hr前と術後覚醒時にState-Trate Anxiety Inventory(STAI)testを施行した。結果として、新しい注入方法では術やの作用発現時間は早く正確になり、局麻範囲は限局し、術後不安は減少した。
【キーワード】斜角筋間血管周囲法、注入方法、術後不安
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ronbun03.pdf
腹腔鏡下胆嚢摘出術(LC)は、手術侵襲、合併症も少なく、経済的にも有利で最近多くの施設で行われている。
しかし、腹腔鏡の視野を得るため気腹を行い腹腔内圧は上昇する。そのために呼吸、循環が抑制される危険があり、麻酔管理に注意する必要がある。
著者らは肝臓が腹腔内の最大臓器であり、肝血流量は腹腔内圧の影響を受けるとの観点より、胸部硬膜外併用全身麻酔下にLCを行った31症例に経食道エコーにて中肝静脈血流量(MHVBF)と左枝門脈血流量(Lt. PVBF)を測定した。
その結果、腹腔内圧の上昇により、麻酔導入直後(MHVBF 317±61ml・min-1、Lt. PVBF 522±86mlmin-1)よりMHVBFは前値の23%、Lt. PVBFは19%と有意に減少し、脱気による腹腔内圧の低下により肝血流量が回復することを見出した。
これ以降の詳細は、添付のPDFをご覧下さい。 ronbun02.pdf
腹腔鏡下胆嚢摘出術(laparaoscopic cholecystectomy:LC)は入院日数が短く、手術侵襲が少ないなど、多くの利点を持つため広く行われている。その普及に伴いリスクの高い症例や高齢者にも適応が拡大され、麻酔管理上問題となる。
特に腹圧が上昇し腹腔内臓器の圧迫や、注入CO2による交感神経刺激、体位や麻酔などにより臓器権流抑制の可能性がある。
著者らは以前、経食道エコー(transesophageal echocardiography:TEEを用いて中肝静脈血流量(middle hepatic venous blood flow:MHVBF)の測定法を開発し、LC中MHVBFが減少することを報告した。
今回著者はTEEによるMHVBF測定方法の信頼性の確認及び気腹圧とMHVBFの関係を検討し、腹圧上昇時の肝機能を筋弛緩薬臭化ベクロニクムの作用時間を指標に検討した。
以降、詳細は添付のPDFをご参照下さい。 ronbun01.pdf
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